アートとお金⑥美術館:日本と英国
4コマアートとお金④で触れた日本の国立美術館の予算、
そして、イギリスの予算も調べてみました。
英国はデジタル・文化・メディア・スポーツ省の関連ではあるものの
独立して国立のミュージアムに予算を振り分けるアーツ・カウンシル・イングランドがあります。
ここは、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを除くイングランドの20のミュージアムへ
年間443億円の予算を出しています。
ミュージアム国家だけに、国が出す予算の他、いかにして集客力をたかめる
場所として運営していくか、よりビジネスマインドの強い組織になっているようです。
入場料だけでなく、企画展や商業的収入にも力を入れています。
キュレーターの数の問題もあるようですが、大小のミュージアムで知の共有にも
取り組んでいるとか。
ミュージアムという箱をつくったら終わりではなく、
その後キュレーターが活かされる運営体制づくりを強化してこそ
ミュージアムの収蔵価値がたかまり、集客に繋がるのでしょう。


出典:
独立行政法人 国立美術館 法人情報 実績報告
http://www.artmuseums.go.jp/rule/
イギリスにおける最新文化政策動向
へドリー・スウェイン (アーツカウンシル・イングランド博物館事業総括責任者代理)
http://icom-kyoto-2019.org/jp/data/images/hedley_swain-lecture-j.pdf